袋小路に住んでみて分かった現実|静かでも安全でもなかった

袋小路の住宅街の風景(通り抜けできない道路の様子) 体験談

結論から言います。

袋小路は、私にとって「静かで安全な場所」ではありませんでした。

住んでみて気づいたのは、「人目がないこと」が安心ではなく、むしろ「何が起きても気づかれない環境」だということでした。

この記事では、袋小路にある賃貸平屋で暮らして実際に起きたこと、気づいたことを書いています。

そもそも、なぜ袋小路を選んだのか

賃貸で家を探していたら、たまたま袋小路内にある物件だったのです。 最初は「プラス材料」としても映っていました。

  • 車が通り抜けないから、子どもが外で遊べる
  • 人の往来が少ないから、静か
  • ご近所同士の干渉がなさそうな雰囲気

何度か時間帯を変えて見に行きましたが、上記3つが当てはまりました。特に子どもがいると、車通りの少なさは大きなポイントです。袋小路には、どこか「守られた感じ」がある。少なくとも、選ぶ前はそう思っていました。

静かでも、安全でもなかった

住み始めてから、少しずつ見え方が変わってきました。

この先行き止まり看板がなかった当時は、その先に道があると思った車が1日に何度か侵入してくることがありました。

出入口が1本道なので住民の車とすれ違う場面も多く、最初は笑顔で会釈していたものの、次第にそれも億劫になっていきました。

さらに、袋小路は通り抜けができない構造上、そこに用がない人は入ってこない場所です。言い換えると、入ってきた人間が何をしていても、気づかれにくい。

人通りが多い道では、不審な動きがあれば誰かの目に触れます。でも袋小路の奥では、誰かが長時間うろついていても、住民以外には見えない。

「袋小路」にも種類はありますが少なくとも私が住んでいた場所は奥まっていたので安心ではなく、ただ、誰にも見られていない状態でした。

住んでいる間、実際に室内に侵入される被害もありました。それだけでなく、明らかな悪意を感じる出来事も続き、それが最終的に引越しを決断する理由のひとつになりました。

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イメージ図

東西にかけ二車線道路・袋小路・真ん中が南北に続く田んぼ用の水路(コンクリートで蓋がされていて通れる細道)・田んぼ・二車線道路という場所だったので不審者の侵入経路は南北に続く真ん中の用水路だった可能性もあります。

なお、私が住んでいた袋小路内では犬を飼っている家も多く、来訪者が誰であり、各犬が吠えてくれることもありました。が、自宅の前を通りすぎてしまえば犬も感知しない。防犯として機能するのは、結局自分で飼っている場合だけでした。

ご近所トラブルは「逃げ場がない」

物件見学時はどの時間帯に行っても誰一人と遭遇することはありませんでした。それなので住民同士の交流は希薄だと思っていたのですが、住んでいればどんどん顔見知りになり、その後、関係がこじれたときに逃げ場がなかったことがしんどかったです。

そして住む人によって静けさが変わるのですが、吠える犬種を飼いだした家もあれば、子どもたちが大きくなるにつれ私道で遊ぶ機会も増えていきます。すると交流も必然と増え、新しく入居した方が仲間を呼び定期的に共有駐車場でBBQを行うこともありました。
敷地内の境界線がなく、個々の庭も存在しなかったため余計にストレスを感じました。
(共有駐車場が犬たちの排泄場と化してからはBBQはなくなりましたが)

社交性があったとしても、これが毎週もしくは毎日続くとなると家でゆっくりできなくなってくると思います。
私は井戸端会議と交流の減る雨の日や冬の夕方が待ち遠しかったです。

さらに私の住んでいた袋小路内は広めだったので(奥から学生向けアパート1棟、駐車場、賃貸平屋6軒・小駐車場・戸建て6軒の並び)、入口付近の住民が奥の袋小路内で遊んだり犬の散歩をしているだけで煙たがれるという現象も起きていました。

「顔を知っている人だから安心」ではなく、むしろ「顔を知っているから関係を切れない」という側面もありました。

近隣関係のストレスについて、詳しくはこちらの記事にまとめています。

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学生向けアパートが奥にあると…

ある夜、酔っぱらった学生たちが我が家の前で騒ぎ、そのまま我が家に向かって用を足そうとしている声が聞こえました。夫がブチ切れて追いかけるも逃げられてしまいましたが、一緒に居た学生を捕まえ説教、後日管理会社へ苦情を入れました。しかし、相手には「酔っていた」という言い訳があるだけです。

「閑静な住宅街」でも、こういうことは普通に起きます。

袋小路という構造は、奥にある施設の住人が何をしていても、外部からは見えにくい。悪気がなくても、構造上そうなってしまう部分があります。

町全体が「そういう場所」だった

しかし、袋小路の中だけの話ではありませんでした。

同じ町内でも、酔っ払った社会人や学生が他人宅の玄関ドアを開けようとし何度か警察を呼ばれることがあったり、小学生の下校中に不審な声かけが多い所もあり、小学校側からの注意喚起も珍しくありませんでした。

近所には、側溝に排泄するおじさんや、通行人に絡むことで有名なおばあさんがいたりと、その家の前にもよくパトカーが止まっていました。

当時は「うちだけ運が悪いのかな」と思っていましたが、そうでもなく、 袋小路というより、この地域全体がそういう場所なのかもしれない。 その認識が変わったのは、引っ越してからのことです。

袋小路を離れてからも続く不審な出来事

同じ町内の大通りから道1本内に入った田畑もまだ残っている住宅地に引っ越してから、状況は変わりました。昔からの持ち家世帯が多く住んでいて世代交代も行われつつ新築も増え始めているエリアでした。
でも、「安全」になったかというと、そうとも言い切れませんでした。

越してしばらくしたある日、庭に干していた下着が盗まれました。身内には「気のせい」と言われましたが、裏手に住む70代の奥さまに聞いたら「うちも盗られたから室内干しにしてるの。こんな年寄りの盗ってどうすんのよ」と情報を得ました。
さらに昼の12時と夜中の12時にドアをガチャガチャされる。
宅配業者の服を着た不審者との遭遇…

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ここで気づきました。

危険は、袋小路だけの話ではなかった。

結論|危険はどこにでも潜んでいる

袋小路だから危険だったわけではありません。袋小路を離れ、次に住んだ家でも似たようなことは起きていました。

ネットを見ても、袋小路に限らず近隣住民とのトラブルや不審者の話は各地で起きています。県民性や地域性もあるかもしれませんが、「袋小路だから安全・不安」という話でもありませんでした。

住んでみて出た結論は、これです。

危険なのは場所そのものだけではなく、
「人目がなく、油断できてしまう状況と環境」だった。

それは袋小路に限らず、人目が届きにくい場所すべてに言えることかもしれません。
住むときになんか「良さそう」という第一印象を、うのみにしないこと。それだけは、今も意識しています。

なお、我が子の不審者遭遇率が高かったので、勘違いや気のせい、大げさ、心配されたくて嘘を?と思ったこともありましたが、私自身思い返せば不審者通り越して変質者との遭遇も片手では足りなかったのでいかに狙われやすい状況を作らないかという部分が大切なのだと思いました。

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